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埼玉県初!市域の脱炭素に向け、バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)等を活用し、野外イベントの電力供給を行う実証を実施~「こしがや脱炭素コンソーシアム」実証事業 第一弾~

2025 年 7 月 25 日

NTT 東日本株式会社

レイクアンドピース株式会社


NTT東日本株式会社埼玉南支店(支店長:霜鳥 正隆、以下「NTT東日本」)は、7月19日、レイクアンドピース株式会社(代表取締役社長:畔上 順平、以下「L&P」)が主催する夏祭りイベント「Lake and Beach 2025〜真夏の夜まつり※1」にて、NTT東日本グループ会社が所有するバッテリー交換式EVコンバージョンカー※2(以下、CEV)を活用しイベントブースへ電力供給を行う実証を実施しました。これは、CEV搭載の可搬型バッテリーを活用し脱炭素効果やイベント利用時の課題を把握する目的で行うものです。


埼玉県で初めて※3、会場内に乗り入れたCEV車内に搭載された可搬型バッテリーを出店ブースへ持ち込み、会場電灯やビールサーバー用の電力等を供給しました。利用実績データや出店者へのアンケート分析により、脱炭素効果や野外イベントでの可搬型バッテリー実用に向けたニーズや課題を把握することができました。

可搬型バッテリーを搭載したNTT東日本のCEV社用車
可搬型バッテリーを搭載したNTT東日本のCEV社用車

出店ブースに設置された可搬型バッテリー
出店ブースに設置された可搬型バッテリー
冷蔵庫、ビールサーバー、電灯などへ電力供給
冷蔵庫、ビールサーバー、電灯などへ電力供給
テントブースの電灯へ電力供給
テントブースの電灯へ電力供給

1. 背景と目的

2024 年に設立された「こしがや脱炭素コンソーシアム※4」では、民間事業者等 10 社が連携し、地域 の脱炭素化と社会・経済課題の同時解決に向けた施策を検討しています。本実証は、その第一弾として 実施されました。 埼玉県越谷市の大相模調節池では、今回のイベント「Lake and Beach 2025」で飲食や交流を通じて水 辺の魅力を発信したL&Pが水辺空間の再開発に取り組んでいます。このような水辺空間の再開発地に は電気・水道などのインフラが未整備であるため、太陽光発電や蓄電池、循環型トイレなどを活用した オフグリッド型の持続可能な運営体制が求められています。また、NTT 東日本グループでは、2018 年 10 月に NTT グループとして「EV100※5」へ加盟したことから、2030 年までに一般車両の 100%EV 化を めざしており、地域の脱炭素化に取り組んでいます。 今回の実証で活用した社用車は、従来のガソリン車をCEV 転換したものです。社用車としての活用に 加え、市域の脱炭素化と社会・経済課題の同時解決に向けた施策を検討しています。本実証は、その第一弾として実施されました。


埼玉県越谷市の大相模調節池では、今回のイベント「Lake and Beach 2025」で飲食や交流を通じて水辺の魅力を発信したL&Pが水辺空間の再開発に取り組んでいます。このような水辺空間の再開発地には電気・水道などのインフラが未整備であるため、太陽光発電や蓄電池、循環型トイレなどを活用したオフグリッド型の持続可能な運営体制が求められています。また、NTT東日本グループでは、2018年10月にNTTグループとして「EV100※5」へ加盟したことから、2030年までに一般車両の100%EV化をめざしており、地域の脱炭素化に取り組んでいます。


今回の実証で活用した社用車は、従来のガソリン車をCEV転換したものです。社用車としての活用に加え、市域の脱炭素化に向けた様々な実証にも活用を検討しています。特に、CEVに搭載された可搬型バッテリーを地域内でシェアリングすることで、災害時の電力供給やエネルギーの地産地消といった課題の解決をめざしており、地域のレジリエンス強化にも貢献する取り組みを進めています。さらに、水辺などのオフグリッド環境においても、可搬型バッテリーを活用することで、電力インフラが整っていない場所での利便性向上や環境負荷の低減に寄与することをめざしています。

 

2. 実証概要

  • イベント名称:Lake and Beach 2025〜真夏の夜まつり

  • 実施日 :2025年7月19日(土) 16:00~20:00

  • 実施場所 :レイクタウン水辺の広場、大相模調節池(愛称:Sakura Lake)

(埼玉県越谷市レイクタウン2丁目付近)

  • 実施内容 :・CEVをイベント会場に配置し、イベントブースに可搬型バッテリーを提供

  • LED照明や冷蔵設備、ビールサーバーなどのイベント機器に電力供給

  • 利用実績データや出店者へのアンケート分析によるニーズや課題の把握

 

3. 実証結果

(1) 発電機利用と比較した脱炭素効果(取得データより) 

① 本イベントでは、合計2.488kWhの電力を供給し、発電機を使用した場合と比較してCO₂排出量を0.0017トン(1.7kg)削減。これはガソリン車での往復通勤約4kmの走行をやめたことや、500mlペットボトル約20本の製造を回避したことに相当します。

経済効果としては、発電機使用に比べて、電気使用によるコストは38円の削減となり、環境負荷の低減と同時に経済的なメリットも確認されました。

(補足)安全性と運用性の確認を目的に、最小の機器構成に絞り込まれており、今後の拡大に向けた基礎的な検証を行う位置づけ。

 

(2) 実用性・利便性(会場へ来場されたキッチンカー事業者へのヒアリング結果より)

① 近年、騒音や排気の問題から発電機の使用が制限される会場が増加。可搬型バッテリーなら静音・無排気で、制限下でも営業が可能となる。

② 夏場のキッチンカーは高温になり、クーラーなしでは営業が困難。可搬型バッテリーがあれば冷房機器が使え、快適な作業環境が確保できる。

③ 事業者が高容量バッテリーを自前で用意するのは困難。主催者側が用意し、安価なレンタル形式で提供されると非常に助かるとの声が多い。

 

4. 各社の役割

ž NTT東日本:こしがや脱炭素コンソ―シアムでの本プロジェクト企画統括、調整

CEVおよび可搬型バッテリーの提供、実証事業の企画、運営

ž L&P:「Lake and Beach 2025」の運営、参加事業者への本実証への協力依頼、調整

 

※ 1:Lake and Beach 2025:https://event.lake-and-peace.com/20250719

※ 2:バッテリー交換式 EV コンバージョンカー(CEV)︓ガソリンエンジン自動車から、エンジンやマフラー、燃料タンクなどを取り除き、モーターや電池を取り付けるなどの改造を行ったEV車両のうち、利用者がバッテリーを交換する可搬型バッテリー搭載・交換式タイプのもの。

※ 3:野外イベントで電気自動車(EV)へ搭載された可搬型バッテリーから電力を供給する取り組みは埼玉県初。(2025.7.25 NTT東日本調べ)

※ 4:こしがや脱炭素コンソーシアム:hp20240726.pdf

※ 5:EV100(Electric Vehicle 100%)とは、2017年9月に発足した国際的な企業集団。参加する企業は、2030年までに事業活動での移動を100%電気自動車(EV)にすることをめざす。RE100・EP100・EV100 | JCLP


5. 今後の展開

今回の実証は初回の取り組みとして機器を限定して実施しましたが、今後はキッチンカーなど使用電力の大きい設備への展開を視野に入れ、実証範囲を拡大検討していきます。CEVや可搬型バッテリーを活用することで、水辺などインフラが整っていない場所でもオフグリッドでの電力供給が可能となり、水辺の利活用・活性化に貢献します。さらに、越谷市の「こしがや脱炭素コンソーシアム」の各事業と連携し、環境・社会・経済の三側面において持続可能な地域づくりの一助となることをめざします。

 

6. 本件に関するお問い合わせ先

NTT東日本 : NTT東日本 埼玉南支店 ビジネスイノベーション部まちづくりコーディネート担当

Tel:048‐229‐2461  Mail : minamibi-vc02-ka@east.ntt.co.jp


L&P:レイクアンドピース株式会社 

Tel: 050-5536-5335  Mail : infolp@lake-and-peace.jp

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